• やまとうたは
    ひとのこころをたねとして
    よろづのことのはとぞなれりける

    世中にある人
    こと わざ しげきものなれば
    心におもふことを 

    見るもの きくものにつけて

    いひいだせるなり

    花になくうぐひす
    水にすむかはづのこゑをきけば
    いきとしいけるもの
    いづれかうたをよまざりける

    ちからをもいれずして あめつちをうごかし
    めに見えぬおに神をもあはれとおもはせ
    をとこをむなのなかをもやはらげ
    たけきもののふの心をもなぐさむるは
    うたなり